一般社団法人 呼吸研究 RESPIRATION.JP|雑誌「呼吸」by Respiration Research Foundation 


最新号 3巻2号



~~今月の論文(『呼吸』バックナンバーより)~~

呼吸24(5): 373―383,2005
総 説
新しいサイトカイン・ケモカイン
要旨 ケモカインとは、構造上の特徴を共有する主に塩基性・ヘパリン結合性の低分子量サイトカインの一群で、白血球の遊走を主な作用とする。ヒトでは 45種にも上るリガンドと 18種の機能的レセプターが同定されている。ケモカインは当初、主に好中球や単球を遊走するサイトカイン群として発見され、急性や慢性炎症における役割が明らかにされてきた(炎症性ケモカイン)。しかしながら、近年になり再び新しいケモカインが次々と発見され、 それらはリンパ球や樹状細胞を主な標的細胞とするケモカイン群であることが明らかになった(恒常性ケモカイン)。そして、リンパ球や樹状細胞のサブセットの体内での移動や局在に関する分子レベルでの理解が急速に進んでいる。さらに、ケモカインは自然免疫や獲得免疫での細胞遊走にとどまらず、発生における細胞移動と組織形成、血管新生の促進や抑制、癌のストローマ形成や転移、一部のウイルス感染での役割、などの様々な分野でもその役割が注目されている。


キーワード: ケモカイン   ケモカインレセプター   自然免疫   獲得免疫   リンパ球サブセット
表2  ケモカインレセプターのリガンド特異性と主な発現細胞
GRO:growth-related, ENA-78:epithelial-derived neutrophil attractant-78, GCP-2:granulocyte chemotactic protein-2, IL-8:interleukin-8, NAP-2:neutrophil-activating protein-2, MIG:monokine induced by interferonγ, IP-10:interferon γ-inducible protein-10, I-TAC:interferon-inducible T cell alpha chemoattractant, SDF-1:stromal cellderived factor-1, BLC:B-lymphocyte chemoattractant, MIP:macrophage inflammatory protein, RANTES:regulated upon activation, normal T-cell expressed and secreted, MCP:monocyte chemotactic protein, HCC:human hemofiltrate CC chemokine, LEC:liver-expressed chemokine, MEC:mucosae-associated epithelial chemokine, TARC:thymus and activation-regulated chemokine, MDC:macrophage-derived chemokine, LARC:liver and activation-regulated chemokine, ELC:EBI1-ligand chemokine, SLC:secondary lymphoid-tissue chemokine, TECK:thymus-expressed chemokine, ILC:interleukin 11receptor α-locus chemokine, CTACK:cutaneous T cell attracting chemokine, SCM-1:single C motif-1



~~ケモカインレセプターの名称については、そもそもリガンドが複数存在することから、 通常のレセプター系のようにリガンド名をもとに命名することは当初から困難であった。そこで 1995年のゴードン会議で CXCや CCといったサブファミリー名にレセプターを示す Rをつけ、さらに同定された順に通し番号をつけるという方式が採用された(表 2)。~~
~~代表的な Th1タイプの疾患である慢性関節リウマチの滑膜液中に浸潤している T 細胞では高頻度で CXCR 3、 CCR 5、 CX3CR 1、 CXCR 6などを発現していることが報告されている。また CCR 4のリガンドである TARC/CCL 17や MDC/CCL 22の組織発現はアトピー性皮膚炎や喘息などのアレルギー性疾患の病態と密接に関係すること~~



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What's News /お知らせ
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2020.3.31 本日をもって一般社団法人 呼吸研究の法人組織を解散し活動を停止します。
2019.11.20 『呼吸』eレポート3巻2号を本日公開しました。
2019.5.20 『呼吸』eレポート3巻1号を本日公開しました。
2019.5.8 『呼吸』eレポート3巻1号を5/20月曜日に公開する予定です。
2018.11.21 『呼吸』eレポート2巻2号を本日公開しました。
2018.11.16 『呼吸』eレポート2巻2号を11/21水曜日に公開する予定です。
2018.9.25 『呼吸』バックナンバーをダウンロードするために現在ご使用されているユーザーIDとパスワードの有効期限は、本年12月末となっています。有効期間延長の手続きをお願いします。
2018.6.29 『呼吸』eレポート2巻1号に“解説 臨床”「臨床プロテオゲノミクスによる肺がんのプレシジョン医療」を追加公開しました。
2018.5.23 『呼吸』eレポート2巻1号を本日公開しました。
2018.5.19 『呼吸』eレポート2巻1号を5/23水曜日に公開する予定です。
2017.12.15 『呼吸』eレポート1巻2号に“総説”「新たな肺がん診断・治療戦略 ―PDTの可能性―」を追加公開しました。
2017.12.08 『呼吸』eレポート1巻2号に“解説 臨床”「日本人を対象としたCOPDスクリーニング質問票」を追加し、本日公開しました。
2017.11.29 『呼吸』eレポート1巻2号を本日公開しました。
2017.11.22 『呼吸』eレポート1巻2号を11/29水曜日に公開する予定です。
2017.11.06 『呼吸』eレポートのISSN登録手続きが完了しました。ISSN は、2433-5436となります。
2017.05.30 『呼吸』eレポート閲覧画面にズーム機能を追加しました。論文各ページの左上の虫眼鏡をクリックするごとに拡大率が変化します。
2017.05.24 『呼吸』eレポート創刊号を公開しました。
2016.02.22 事務所を移転します。現在の神田須田町から3月1日に、文京区本郷2丁目に移ります。引っ越し作業に伴い、メールが一時使用できません。また、電話も03-3257-6931から 03-5844-6530に変わります。
2015.12.16 『呼吸』Vol.34 No.12 が発刊されました。 12月号には、第43回箱根呼吸討論会記録がsupplementとして付いています。なお、『呼吸』はこれで休刊になります。
2015.11.17 12月15日発刊予定の『呼吸』Vol.34 No.12 で休刊になります。12月号には、第43回箱根呼吸討論会記録がsupplementとして付いています。
2015.11.16 『呼吸』Vol.34 No.11 が発刊されました。
2015.10.15 『呼吸』Vol.34 No.10 が発刊されました。
2015.10.02 『呼吸』はVol.34 No.12 で休刊となります。
2015.09.15 『呼吸』Vol.34 No.9 が発刊されました。
2015.08.17 『呼吸』Vol.34 No.8 が発刊されました。
2015.07.15 『呼吸』Vol.34 No.7 が発刊されました。
2015.06.15 『呼吸』Vol.34 No.6 が発刊されました。
6月号では、コロナウイルスの感染症 中東呼吸器症候群(MERS)について、「総説:いま、警戒すべき輸入ウイルス感染症」で解説されています。執筆は長崎大学熱帯医学研究所新興感染症学分野の 安田二朗先生です。
2015.06.03 『呼吸』Vol.34 No.6 が15日に発刊されます。長崎大学野の 安田二朗先生により中東呼吸器症候群(MERS)について、「総説:いま、警戒すべき輸入ウイルス感染症」で解説されています。
2015.05.15 『呼吸』Vol.34 No.5 発刊
2015.04.15 『呼吸』Vol.34 No.4 発刊

一般社団法人 呼吸研究解散のご案内
拝啓
 平素は一般社団法人 呼吸研究の活動に格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。 さて、一般社団法人 呼吸研究は本年3月に法人組織を解散し活動を停止することになりました。
 滝島任先生が初代編集委員長として、1982年9月に創刊された雑誌『呼吸』は、読者の皆様やご寄稿いただいた先生方など大変多くの方々からのお力添えを賜り、呼吸器学の月刊専門誌として、基礎から臨床にいたるまでの最新知見を読みやすい誌面でお伝えしていくことを目標に、刊行を続けてまいりました。その『呼吸』が諸般の事情により、2014年末に34巻12号で冊子体としての発行を休止いたしました。
 その後、『呼吸』編集委員会は、呼吸器関係の学術誌が限られた発行状況にあることを考慮して、『呼吸』バックナンバーのWeb上での閲覧を持続するとともに、電子図書『呼吸』eレポートの発行を行ってまいりました。
 しかし諸般の状況検討により、今後の活動継続は困難と判断し、法人解散の手続きを関係者の体力的に余力があるうちに実施することを編集委員会の総意として決定しました。
 法人解散後は、一般社団法人 呼吸研究が有していました『呼吸』等発行図書の著作権を公益財団法人 日本呼吸器財団に承継していただき、WEB上での “『呼吸』バックナンバー検索・閲覧システム”の維持運営と発行済『呼吸』eレポートの閲覧公開を継続することにしています。

 長きにわたり『呼吸』と一般社団法人 呼吸研究の活動にご支援賜りました皆様方には厚く御礼申し上げます。誠にありがとうございました。
 末筆ながら、皆様のご健康とご多幸をお祈り申し上げます。
敬具

2020年2月 
一般社団法人 呼吸研究
事務局