図5 舌区には小葉中心性の粒状影を認めいわゆる tree-in-bud appearanceの所見を呈している(矢印)。さらに 1cm以下の細葉結節も認められる(矢頭)。いずれの陰影も周囲肺野との境界明瞭で結核に特徴的な所見と思われる。
図10 左上葉には胸膜に広範囲に接する結節影を認める。 ~~肺結核症の病態は結核菌と生体の免疫反応により形成されており、初感染時に発症する一次結核とかつての病巣が再燃化する二次結核に分けられる。免疫能正常者では二次結核で発症することが多く、気道散布が病変の主体となりCTでは細気管支病変が 2~3mm大の小葉中心性結節、血管周囲の小葉に木の芽が芽吹いたように微細多結節を認め、いわゆる tree-in-bud appearance、1cm未満の大きさのいわゆる細葉結節、1~2cm大の小葉性浸潤影、さらにそれらの癒合像、病変部の小葉間隔壁の肥厚が認められる1)8)(図 5)。肺結核症の病変の主体は乾酪性変化である。その肉眼像から推測されるように高度に充実性で、X線減弱能が高いため、周辺肺野との境界が明瞭となる。同様な分布を呈する気管支・細気管支肺炎では病変が細胞浸潤のため辺縁が不明瞭となり、鑑別の参考になる2)。~~
~~肺クリプトコッカス症のCT 所見としては胸膜下に単発、多発結節あるいは斑状の浸潤影を形成する17)(図 10)。空洞を伴い結核と鑑別が困難な症例もあるが、石灰化がないこと、小葉中心性結節、細葉結節などの散布像がみられないことに注意すべきである1)。~~ |
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一般社団法人 呼吸研究解散のご案内 拝啓 平素は一般社団法人 呼吸研究の活動に格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。 さて、一般社団法人 呼吸研究は本年3月に法人組織を解散し活動を停止することになりました。 滝島任先生が初代編集委員長として、1982年9月に創刊された雑誌『呼吸』は、読者の皆様やご寄稿いただいた先生方など大変多くの方々からのお力添えを賜り、呼吸器学の月刊専門誌として、基礎から臨床にいたるまでの最新知見を読みやすい誌面でお伝えしていくことを目標に、刊行を続けてまいりました。その『呼吸』が諸般の事情により、2014年末に34巻12号で冊子体としての発行を休止いたしました。 その後、『呼吸』編集委員会は、呼吸器関係の学術誌が限られた発行状況にあることを考慮して、『呼吸』バックナンバーのWeb上での閲覧を持続するとともに、電子図書『呼吸』eレポートの発行を行ってまいりました。 しかし諸般の状況検討により、今後の活動継続は困難と判断し、法人解散の手続きを関係者の体力的に余力があるうちに実施することを編集委員会の総意として決定しました。 法人解散後は、一般社団法人 呼吸研究が有していました『呼吸』等発行図書の著作権を公益財団法人 日本呼吸器財団に承継していただき、WEB上での “『呼吸』バックナンバー検索・閲覧システム”の維持運営と発行済『呼吸』eレポートの閲覧公開を継続することにしています。 長きにわたり『呼吸』と一般社団法人 呼吸研究の活動にご支援賜りました皆様方には厚く御礼申し上げます。誠にありがとうございました。 末筆ながら、皆様のご健康とご多幸をお祈り申し上げます。
敬具
2020年2月 一般社団法人 呼吸研究 事務局
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旧一般社団法人呼吸研究に帰属していました『呼吸』等に関わる著作権は、2020年3月に一般社団法人呼吸研究が解散し、公益財団法人日本呼吸器財団に承継されていましたが、2024年4月から一般社団法人日本呼吸器学会に承継されることになりました。 なお本サイトの管理、および本サイト上での“『呼吸』バックナンバー検索・閲覧システム” の維持運営はインタージョイン株式会社が行っています。
2024年4月 インタージョイン株式会社
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