一般社団法人 呼吸研究 RESPIRATION.JP|雑誌「呼吸」by Respiration Research Foundation 


最新号 3巻2号



~~今月の論文(『呼吸』バックナンバーより)~~

呼吸28(2): 161 - 165, 2009
講座 ピットフォール
      気管支結核
要旨  気管支結核は女性や若年者に多く,咳嗽を主症状とするため,大量排菌から他者への感染を起こしやすい。しかし発熱を欠いたり,胸部単純X線像で軽微な非空洞性陰影を呈することも多く,結核診断の遅れ,特に doctorʼs delay が臨床上の大きな問題となっている。本症は通常,肺結核病変からの結核菌気道内撒布に基づいて発生し,その気管支鏡所見は結核治療や時間の経過とともに ① 粘膜内結節,② 潰瘍,③ ポリープ・肉芽,④ 線維性瘢痕と進むことが知られている。瘢痕によって生ずる後遺症としての気管支狭窄も臨床上の問題の 1 つである。本稿では本症の臨床的特徴,気管支鏡所見,診断の遅れの実態などについて概説するが,本症診療のキーポイントが,まず疑いをもって喀痰や胃液の抗酸菌検査を行うことにあるのはいうまでもない。

キーワード:   気管支結核  臨床的特徴  気管支鏡所見  診断の遅れ
        図1  気管支結核の諸相

~~本症が治療の関与や時間の経過のなかで① 粘膜内結節(粘膜面から接触感染的に侵入した結核菌によって,上皮下粘液腺排出管開口部付近に形成),② 潰瘍(粘膜病変の進展),③ ポリープ・肉芽(治癒の過程で形成),④ 線維性瘢痕,と進んでいくことには違いがない(図 1)。~~
~~本症の診断の遅れ,即ち症状出現から診断までの期間については,受診の遅れなどで症状出現から結核診断まで時間が過ぎてしまっている場合(patientʼs delay)や,受診していても他疾患,例えば気管支炎や気管支喘息と誤診されている場合(doctorʼs delay)がある2)3)。~~
~~気管支結核は古くからよく知られている疾患であるが,一般の肺結核症とは異なる特有の患者背景,症状,X 線や気管支鏡所見などは一般医家,あるいは若い呼吸器科医にとってあまり馴染みのないものかもしれない。しかし咳嗽を主訴とする非常に多くの女性や若年者の患者のなかから本症患者を見落とさないようにすることは内科診療上,極めて重要である。~~

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2015.12.16 『呼吸』Vol.34 No.12 が発刊されました。 12月号には、第43回箱根呼吸討論会記録がsupplementとして付いています。なお、『呼吸』はこれで休刊になります。
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2015.09.15 『呼吸』Vol.34 No.9 が発刊されました。
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6月号では、コロナウイルスの感染症 中東呼吸器症候群(MERS)について、「総説:いま、警戒すべき輸入ウイルス感染症」で解説されています。執筆は長崎大学熱帯医学研究所新興感染症学分野の 安田二朗先生です。
2015.06.03 『呼吸』Vol.34 No.6 が15日に発刊されます。長崎大学野の 安田二朗先生により中東呼吸器症候群(MERS)について、「総説:いま、警戒すべき輸入ウイルス感染症」で解説されています。
2015.05.15 『呼吸』Vol.34 No.5 発刊
2015.04.15 『呼吸』Vol.34 No.4 発刊

一般社団法人 呼吸研究解散のご案内
拝啓
 平素は一般社団法人 呼吸研究の活動に格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。 さて、一般社団法人 呼吸研究は本年3月に法人組織を解散し活動を停止することになりました。
 滝島任先生が初代編集委員長として、1982年9月に創刊された雑誌『呼吸』は、読者の皆様やご寄稿いただいた先生方など大変多くの方々からのお力添えを賜り、呼吸器学の月刊専門誌として、基礎から臨床にいたるまでの最新知見を読みやすい誌面でお伝えしていくことを目標に、刊行を続けてまいりました。その『呼吸』が諸般の事情により、2014年末に34巻12号で冊子体としての発行を休止いたしました。
 その後、『呼吸』編集委員会は、呼吸器関係の学術誌が限られた発行状況にあることを考慮して、『呼吸』バックナンバーのWeb上での閲覧を持続するとともに、電子図書『呼吸』eレポートの発行を行ってまいりました。
 しかし諸般の状況検討により、今後の活動継続は困難と判断し、法人解散の手続きを関係者の体力的に余力があるうちに実施することを編集委員会の総意として決定しました。
 法人解散後は、一般社団法人 呼吸研究が有していました『呼吸』等発行図書の著作権を公益財団法人 日本呼吸器財団に承継していただき、WEB上での “『呼吸』バックナンバー検索・閲覧システム”の維持運営と発行済『呼吸』eレポートの閲覧公開を継続することにしています。

 長きにわたり『呼吸』と一般社団法人 呼吸研究の活動にご支援賜りました皆様方には厚く御礼申し上げます。誠にありがとうございました。
 末筆ながら、皆様のご健康とご多幸をお祈り申し上げます。
敬具

2020年2月 
一般社団法人 呼吸研究
事務局