一般社団法人 呼吸研究 RESPIRATION.JP|雑誌「呼吸」by Respiration Research Foundation 


最新号 3巻2号



~~今月の論文(『呼吸』バックナンバーより)~~

呼吸22(8):828―835,2003
(緊急)リポート 
  SARS(severe acute respiratory syndrome, 重症急性呼吸器症候群)
要旨 はじめに SARS(severe acute respiratory syndrome, 重症急性呼吸器症候群)は中国広東省にその起源がある新しい疾病であり、最初の症例は平成14年11月中旬に診断されたと考えられている。その後、香港から世界各地に約半年あまりで急速に広がった新しい感染症である。~~~~病因は、新型のコロナウイルス(SARSコロナウイルス)による~~
疫 学 平成14年11月に発症した広東省出身のビジネスマンが、SARSの最初の患者であろうと考えられている。~~~~平成15年2月に広東省出身の医師が香港のホテルに滞在中に発病した。そのホテルの同時期の宿泊客の12人がSARSに感染し、その後、これらの宿泊客はベトナム、シンガポール、カナダ、米国などの各国に移動した。彼らが各国にSARSを運んだ発端者となり、急速に全世界に広がった~~~~各国の保健省から平成15年 6月 6日現在、公式に報告されているSARSの累積症例数は8,404例、死亡例は779例である(表2)。~~~



キーワード: 
           図1 a:SARSコロナウイルス、 b:コロナウイルスの構造
             (Copyright (c)2003 Massachusetts Medical Society. All rights reserved.)



~~SARSは新型のコロナウイルスによる呼吸器感染症と考えられている(図la)。~~
~~コロナウイルスは直径80~160 nmの球状粒子で、RNAウイルス中で最も大きい29,000~31,000個のヌクレオチドを有する1本鎖(プラス鎖)RNAウイルスである。エンベロープを持ち、そこに存在する突起(S糖蛋白=spike glycoprotein=E2)の形状が冠(corona)状の特有な染色像を示すことからコロナウイルスと名付けられた(図lb)。~~~
~~SARSコロナウイルスは、~~~『Science』に報告された論文によると10)、29,727個 のヌクレオチドを有し、既存のどのグループとも異なる新型のコロナウイルスである(図2)。こうした結果から、既知のコロナウイルスの点突然変異や組換え型ではなく、恐らくヒト 以外の宿主由来の未知のコロナウイルスが何らかの方法でヒトヘの感染能力を獲得したであろうと考えられている。~~~




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2023.6.1 “ほっと『ひと呼吸』”の「スケッチによる旅の思い出」に“高知城”と“津城”を追加掲載しました。
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2023.1.30 “ほっと『ひと呼吸』”の「スケッチによる旅の思い出」に“松本城”を追加掲載しました。
2022.11.7 “ほっと『ひと呼吸』”に「松谷名誉園長が案内する京都府立植物園」の新シリーズ“秋”の1回目「コダチダリア」を掲載しました。
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2022.5.27 “ほっと『ひと呼吸』”に「松谷名誉園長が案内する京都府立植物園」の新シリーズ“梅雨時の花木”を掲載しました。
2022.5.19 “ほっと『ひと呼吸』”に「スケッチによる旅の思い出」を掲載公開しました。
2022.5.9 “ほっと『ひと呼吸』”の「くつろぎの時間の風景」に“「善福寺池」の上を泳ぐ鯉のぼり”を追加掲載しました。
2022.5.8 “ほっと『ひと呼吸』”に「あばた(痘痕)もえくぼ(靨) … ほうこ(奉公)さん …」を掲載公開しました。
2022.4.11 “ほっと『ひと呼吸』”の「くつろぎの時間の風景」に“井の頭池の春”を追加掲載しました。
2022.4.3 “ほっと『ひと呼吸』”の「松谷名誉園長が案内する京都府立植物園」に“キクザクラ(菊桜)”を追加掲載しました。      
2022.3.16 “ほっと『ひと呼吸』”に「松谷名誉園長が案内する京都府立植物園」を掲載公開しました。
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2018.11.21 『呼吸』eレポート2巻2号を本日公開しました。
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2018.5.23 『呼吸』eレポート2巻1号を本日公開しました。
2018.5.19 『呼吸』eレポート2巻1号を5/23水曜日に公開する予定です。
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2017.11.29 『呼吸』eレポート1巻2号を本日公開しました。
2017.11.22 『呼吸』eレポート1巻2号を11/29水曜日に公開する予定です。
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2016.02.22 事務所を移転します。現在の神田須田町から3月1日に、文京区本郷2丁目に移ります。引っ越し作業に伴い、メールが一時使用できません。また、電話も03-3257-6931から 03-5844-6530に変わります。
2015.12.16 『呼吸』Vol.34 No.12 が発刊されました。 12月号には、第43回箱根呼吸討論会記録がsupplementとして付いています。なお、『呼吸』はこれで休刊になります。
2015.11.17 12月15日発刊予定の『呼吸』Vol.34 No.12 で休刊になります。12月号には、第43回箱根呼吸討論会記録がsupplementとして付いています。
2015.11.16 『呼吸』Vol.34 No.11 が発刊されました。
2015.10.15 『呼吸』Vol.34 No.10 が発刊されました。
2015.10.02 『呼吸』はVol.34 No.12 で休刊となります。
2015.09.15 『呼吸』Vol.34 No.9 が発刊されました。
2015.08.17 『呼吸』Vol.34 No.8 が発刊されました。
2015.07.15 『呼吸』Vol.34 No.7 が発刊されました。
2015.06.15 『呼吸』Vol.34 No.6 が発刊されました。
6月号では、コロナウイルスの感染症 中東呼吸器症候群(MERS)について、「総説:いま、警戒すべき輸入ウイルス感染症」で解説されています。執筆は長崎大学熱帯医学研究所新興感染症学分野の 安田二朗先生です。
2015.06.03 『呼吸』Vol.34 No.6 が15日に発刊されます。長崎大学野の 安田二朗先生により中東呼吸器症候群(MERS)について、「総説:いま、警戒すべき輸入ウイルス感染症」で解説されています。
2015.05.15 『呼吸』Vol.34 No.5 発刊
2015.04.15 『呼吸』Vol.34 No.4 発刊

一般社団法人 呼吸研究解散のご案内
拝啓
 平素は一般社団法人 呼吸研究の活動に格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。 さて、一般社団法人 呼吸研究は本年3月に法人組織を解散し活動を停止することになりました。
 滝島任先生が初代編集委員長として、1982年9月に創刊された雑誌『呼吸』は、読者の皆様やご寄稿いただいた先生方など大変多くの方々からのお力添えを賜り、呼吸器学の月刊専門誌として、基礎から臨床にいたるまでの最新知見を読みやすい誌面でお伝えしていくことを目標に、刊行を続けてまいりました。その『呼吸』が諸般の事情により、2014年末に34巻12号で冊子体としての発行を休止いたしました。
 その後、『呼吸』編集委員会は、呼吸器関係の学術誌が限られた発行状況にあることを考慮して、『呼吸』バックナンバーのWeb上での閲覧を持続するとともに、電子図書『呼吸』eレポートの発行を行ってまいりました。
 しかし諸般の状況検討により、今後の活動継続は困難と判断し、法人解散の手続きを関係者の体力的に余力があるうちに実施することを編集委員会の総意として決定しました。
 法人解散後は、一般社団法人 呼吸研究が有していました『呼吸』等発行図書の著作権を公益財団法人 日本呼吸器財団に承継していただき、WEB上での “『呼吸』バックナンバー検索・閲覧システム”の維持運営と発行済『呼吸』eレポートの閲覧公開を継続することにしています。

 長きにわたり『呼吸』と一般社団法人 呼吸研究の活動にご支援賜りました皆様方には厚く御礼申し上げます。誠にありがとうございました。
 末筆ながら、皆様のご健康とご多幸をお祈り申し上げます。
敬具

2020年2月 
一般社団法人 呼吸研究
事務局 
ご案内
 旧一般社団法人呼吸研究に帰属していました『呼吸』等に関わる著作権は、2020年3月に一般社団法人呼吸研究が解散し、公益財団法人日本呼吸器財団に承継されていましたが、2024年4月から一般社団法人日本呼吸器学会に承継されることになりました。
 なお本サイトの管理、および本サイト上での“『呼吸』バックナンバー検索・閲覧システム” の維持運営はインタージョイン株式会社が行っています。
2024年4月 インタージョイン株式会社