一般社団法人 呼吸研究 RESPIRATION.JP|雑誌「呼吸」by Respiration Research Foundation 


最新号 3巻2号



~~今月の論文(『呼吸』バックナンバーより)~~

呼吸33(1): 63 - 67, 2014
講座 ピットフォール
  両側気胸
要旨  両側気胸はその頻度は多くないものの,原発性自然気胸,続発性自然気胸,外傷性,医原性など,その原因は多岐にわたる。また同時両側気胸,異時両側気胸と経過によって分類される。同時両側気胸は緊急の処置を要することがあり,異時両側気胸の治療方針には難渋することもある。このように両側気胸は多彩な病態をもつ疾患である。現在でも両側気胸の診断には胸部単純 X 線写真がゴールドスタンダードであるが,ブラの有無など治療方針決定に必要な詳細な情報は胸部 CT が有用である。治療は,同時両側気胸の場合,胸腔ドレナージならびに手術が適応となるが,異時両側気胸の場合にはいまだ一定の見解が得られておらず,議論の余地が残る。しかし,基礎疾患,年齢,ブラの有無など気胸再発の危険因子の検討や全身状態を考慮し,患者の希望をもとに現状の回復と再発の可能性を減らす方針選択が重要である。


キーワード: 自然気胸  両側気胸  異時両側気胸  胸腔ドレナージ  胸腔鏡下手術
          図1 図2 同時両側気胸の症例
         (基礎疾患にCOPDと肺アスペルギルス症をもつ 79歳男性)
  胸部単純 X 線写真では、両側肺に中等度の気胸を認める。
  胸部 CTでは、両肺に嚢胞性変化を認める。この症例では上葉に癒着があり,虚脱は中下葉優位に認められる。


~~両側気胸は頻度も低く,治療もコンセンサスを得たものがない。しかし,時として同時両側気胸は呼吸不全に陥り生命の危険を伴うこともあり,迅速な対応が必要とされ3)4),また COPD などを基礎疾患にもつ高齢者での異時両側気胸は,難治性気胸 となりその治療に難渋することも少なくない。~~
~~続発性自然気胸にはその基礎疾患として慢性閉塞性肺疾患 (chronic obstructive pulmonary disease),間質性肺炎や転移性肺腫瘍,サルコイドーシスや過誤腫性肺脈管筋腫症(LAM)などの報告があるが,そのなかでも COPD の頻度が最も多く17),同時両側気胸の原因として 34〜58% には基礎に何らかの肺疾患がある18)(図 1,図 2)。~~

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2015.12.16 『呼吸』Vol.34 No.12 が発刊されました。 12月号には、第43回箱根呼吸討論会記録がsupplementとして付いています。なお、『呼吸』はこれで休刊になります。
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2015.09.15 『呼吸』Vol.34 No.9 が発刊されました。
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6月号では、コロナウイルスの感染症 中東呼吸器症候群(MERS)について、「総説:いま、警戒すべき輸入ウイルス感染症」で解説されています。執筆は長崎大学熱帯医学研究所新興感染症学分野の 安田二朗先生です。
2015.06.03 『呼吸』Vol.34 No.6 が15日に発刊されます。長崎大学野の 安田二朗先生により中東呼吸器症候群(MERS)について、「総説:いま、警戒すべき輸入ウイルス感染症」で解説されています。
2015.05.15 『呼吸』Vol.34 No.5 発刊
2015.04.15 『呼吸』Vol.34 No.4 発刊

一般社団法人 呼吸研究解散のご案内
拝啓
 平素は一般社団法人 呼吸研究の活動に格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。 さて、一般社団法人 呼吸研究は本年3月に法人組織を解散し活動を停止することになりました。
 滝島任先生が初代編集委員長として、1982年9月に創刊された雑誌『呼吸』は、読者の皆様やご寄稿いただいた先生方など大変多くの方々からのお力添えを賜り、呼吸器学の月刊専門誌として、基礎から臨床にいたるまでの最新知見を読みやすい誌面でお伝えしていくことを目標に、刊行を続けてまいりました。その『呼吸』が諸般の事情により、2014年末に34巻12号で冊子体としての発行を休止いたしました。
 その後、『呼吸』編集委員会は、呼吸器関係の学術誌が限られた発行状況にあることを考慮して、『呼吸』バックナンバーのWeb上での閲覧を持続するとともに、電子図書『呼吸』eレポートの発行を行ってまいりました。
 しかし諸般の状況検討により、今後の活動継続は困難と判断し、法人解散の手続きを関係者の体力的に余力があるうちに実施することを編集委員会の総意として決定しました。
 法人解散後は、一般社団法人 呼吸研究が有していました『呼吸』等発行図書の著作権を公益財団法人 日本呼吸器財団に承継していただき、WEB上での “『呼吸』バックナンバー検索・閲覧システム”の維持運営と発行済『呼吸』eレポートの閲覧公開を継続することにしています。

 長きにわたり『呼吸』と一般社団法人 呼吸研究の活動にご支援賜りました皆様方には厚く御礼申し上げます。誠にありがとうございました。
 末筆ながら、皆様のご健康とご多幸をお祈り申し上げます。
敬具

2020年2月 
一般社団法人 呼吸研究
事務局 
ご案内
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2024年4月 インタージョイン株式会社