図2 肺癌の PET/CT 画像 左上:PET、 右上:CT、 左下:PET/CT重ね合わせ、 右下:PET全身冠状断像
PET 画像をみると、右大腿骨への転移のようにみえる。しかし PET/CT 重ね合わせ画像でみると、隣接する筋肉への集積であることが分る。 ~~FDGはブドウ糖の類似体で、~~~グルコース代謝が亢進している組織に多く集積し (=放射能の上昇)、イメージングが可能となる。癌は糖代謝が亢進しており、一般に増殖の早い悪性のものほどグルコースを多く消費する。したがって FDGを用いたPET癌診断は、癌のviabilityあるいは悪性度を反映する~~
~~肺癌の正確な病期決定は肺癌治療において極めて重要である。一般に、肺癌の病期診断はCT、MRIで行われることが多い。しかし~~~サイズが大きくても反応性・炎症性腫大の場合もあり、小さくても転移であることもある。一方、FDG-PETによる癌診断は癌細胞の代謝活性に依存するため、分解能の限界はあるものの CTより優れている~~ ~~PET を含む核医学検査の弱点は、分解能が悪いこと、形態的情報を欠くことである。この欠点を補うべく同一のガントリーのなかにPET装置とCT装置を持つPET/CT装置が開発された。この装置ではPET画像とCT画像の正確な位置合わせが容易であり、PET、CT単独画像に加えて、PET/CT重ね合わせ像の3つを同時表示することができる。図 2~~ ~~~PET/CT による診断では診断医の確信度が上昇する~~ |
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一般社団法人 呼吸研究解散のご案内 拝啓 平素は一般社団法人 呼吸研究の活動に格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。 さて、一般社団法人 呼吸研究は本年3月に法人組織を解散し活動を停止することになりました。 滝島任先生が初代編集委員長として、1982年9月に創刊された雑誌『呼吸』は、読者の皆様やご寄稿いただいた先生方など大変多くの方々からのお力添えを賜り、呼吸器学の月刊専門誌として、基礎から臨床にいたるまでの最新知見を読みやすい誌面でお伝えしていくことを目標に、刊行を続けてまいりました。その『呼吸』が諸般の事情により、2014年末に34巻12号で冊子体としての発行を休止いたしました。 その後、『呼吸』編集委員会は、呼吸器関係の学術誌が限られた発行状況にあることを考慮して、『呼吸』バックナンバーのWeb上での閲覧を持続するとともに、電子図書『呼吸』eレポートの発行を行ってまいりました。 しかし諸般の状況検討により、今後の活動継続は困難と判断し、法人解散の手続きを関係者の体力的に余力があるうちに実施することを編集委員会の総意として決定しました。 法人解散後は、一般社団法人 呼吸研究が有していました『呼吸』等発行図書の著作権を公益財団法人 日本呼吸器財団に承継していただき、WEB上での “『呼吸』バックナンバー検索・閲覧システム”の維持運営と発行済『呼吸』eレポートの閲覧公開を継続することにしています。 長きにわたり『呼吸』と一般社団法人 呼吸研究の活動にご支援賜りました皆様方には厚く御礼申し上げます。誠にありがとうございました。 末筆ながら、皆様のご健康とご多幸をお祈り申し上げます。
敬具
2020年2月 一般社団法人 呼吸研究 事務局
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旧一般社団法人呼吸研究に帰属していました『呼吸』等に関わる著作権は、2020年3月に一般社団法人呼吸研究が解散し、公益財団法人日本呼吸器財団に承継されていましたが、2024年4月から一般社団法人日本呼吸器学会に承継されることになりました。 なお本サイトの管理、および本サイト上での“『呼吸』バックナンバー検索・閲覧システム” の維持運営はインタージョイン株式会社が行っています。
2024年4月 インタージョイン株式会社
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